曙色と茜色

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通勤をしていた頃
車の窓の向こうに遠く小さい富士山の形が見える日があって
それを見つけた時のおっ!という嬉しさは
日本人のDNAに組み込まれている共通のものと思っています。
わたしの住む辺りでは冬の強風の後晴れた朝に見る富士山でした。

埼玉ではこんなに大きく富士山が見える!
それも毎日だぜっ!!


雲をのせた富士山が新幹線と一緒に見えるという嬉しさで
洗濯干す時だけでなくわけもなくベランダに出ては富士山を見つめる
晴れの続いた1週間でした。
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夕方西の空が一面暖かな赤色「茜色」に変わりました。
10年くらい前に三谷幸喜の映画で知った「マジックアワー」はこの少しあと
太陽が完全に沈んでその残りの光で辺りが明るい瞬間というわけでしたが
残念、そのマジックアワーは撮り逃しでした。
もう映画の内容はすっかり忘れて
佐藤浩市のナイフを舐めるショットしか浮かばないというのに
マジックアワーが「人生で最も輝く瞬間」を意味するというのを
その時「ふぅ~ん」とわかったようなよく分からないようなで
記憶に残りました。
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こちらは東の空。
毎日7時には保育園に向かうちいさいひと二人と
しばらくのあいだは職場と反対方向に車を走らせ
その車を保育園近くのコインパーキングに置いて
こちらに向かう電車に乗って通勤するおおきいひと一人が
起きだす6時より少し前にバタバタとしていると
朝日が昇る時間になります。

「春はあけぼの」と清少納言が言っていたあの「曙色」の空です。
ピンク色と橙色の混じったような色です。
あいにく冬真っ只中のあけぼのですが充分きれい~♥とこれも毎朝見ることが出来ました。
おまけに7階ベランダの真ん前の空を見上げると
輝く星金星と木星が並んでいるというゴージャスを見ること出来ました。

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田舎のいつもの暮らしでは見ない気づかない「あけぼの色」と「茜色」の
美しい空を見た1週間は
わたしのマジックアワー。            


帰宅すると多肉のひょろひょろが伸びて↓20センチくらいになっていました。
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外の屋根の下の春待ち発芽の具合を見に庭に出ると
カサバルピナスが元気なくしおれていました。

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帰り道に北浦和の現代美術館に寄り道して
「おこちゃん(山本容子)」チェックを産後手伝いのオプションにしていたのに
すっかり忘れて直行帰宅したのが心残り
来週2週間検診の付き添いに出かけた時は忘れずに。



Commented by miqu_7cd at 2019-01-25 05:31
茜色という言葉を知ったのは、小学生の国語の教科書でした。
どんな色かな~?と想像した事覚えています。

でも、大人になっても茜色と確信できる空とは遭遇しなくて、
今「これが茜色~?」と思い乍拝見しました。

そうか~あけぼのと茜色…ガサツに生きている身としては、
と思ったけれど、富士山と朱色の世界~背景が違うものね。

こちらは、住宅街なので屋根しか見えません。(^^ゞ
負け惜しみでなくて~やはり背景が違うと、感動も違いますね。

Commented by olion3754cona at 2019-01-25 08:07
なんて美しい空色なんでしょう!
晴れた日は毎日見られるなんて、しかも富士山、幸せですねー。
茜色のその時をマジックアワーというのですね。

私も茜色という言葉を知ったのは小学生の時の万葉の
「茜指す紫野行き・・・」ですネ。
その時の担任の先生に赤ちゃんが生まれて「茜」と名付け、
おうちに遊びに行くと、「茜ばかね~」と可愛がってました^^

私は曙がより好きです。
Commented by karakaze99 at 2019-01-25 09:12
>MIZUKIさん
「茜」の文字が西に草かんむりなので
文字から夕焼けの色はみんな茜色と漠然と思っていました。
この写真の色が茜色なのかコメントいただいてから検索して色見本を見てきました。
沈んだ赤色暗赤色と表現されています、
私のイメージではそこに明るい光が混ざって欲しいものですけれど。
 
正月になると探すクチナシの実、あれは黄色を発色するのに使いますが
植物としては茜色を出すアカザ科のお仲間らしいです。
漢方で山梔子(さんしし)として生薬として入っていますが
そういえば黄色い!と色検索から今頃になってたどり着きました。

わたしの住む場所も西の空は屋根の向こう
出かけている時に偶然夕焼けを見る程度ですが
やはり富士山がそこにあるというのが感動あげていますよね(^.^)
Commented by karakaze99 at 2019-01-25 09:32
>シエルさん
そう、晴れていると「毎日富士山」がいいなぁとそこの住人に言ってきました。
住んでいる人はそんなに眺めない様子、手前を通過するいろいろな新幹線は
「デンシャー」「キューキューシャッ(新幹線のことらしい)」の所望受けて
よく眺めているようですが。

えぇと・・・私は高校生の時ようやく「茜」と出会いました。
「紫」の枕詞として。
古文の先生が大好きで授業が好きでしたので脱線しての万葉集の話をよく覚えています。
枕草子も暗記テストがありました。
その頃はあけぼの色ってどんなだろうまでにはたどり着かずでしたけれど、
色見本見て納得した半世紀後でした。

ムスメの友だちにもあかねちゃんがいるようです。
やさしい響きでよい名前ですね。
Commented by sutekinakurashi7 at 2019-01-25 21:38
ふたばさん、お帰りなさい♪
ベランダからの夕日と富士山、羨ましい眺めです☆
ところでマジックアワーって、そう言う意味だったんですね┄。
日没直後の残光の時間を表す言葉が、「人生で最も輝く瞬間」の意でもあるというのは、、何だか深いです┄。

そう言えばウン十年前、私の三つ下の妹も「茜ちゃん」になるはずでした。
字画の関係で変更を余儀なくされたらしいんですが、母は茜という名がとても気に入っていたようです┄。(ちなみに、物心ついてからは妹本人も「そっちの方が良かったのに┄」と。笑)
   HIGA
Commented by karakaze99 at 2019-01-26 10:03
>sutekinakurashi7 HIGAさん
HIGAさん ただいま(^^♪
ベランダから「毎日富士山」羨ましいです。

「マジックアワー」は
晴れて夕焼けならば今日見逃しても明日見ることが出来るし、
今日が曇りで見られなくても晴れた日の夕方なら見ることが出来る。
「人生で最も輝く瞬間」のチャンスはなんどでもあるということのようです。

ゴールデンアワー=どんな被写体でも美しく撮れる瞬間=誰にでもある輝く瞬間



「茜ちゃん」可愛かったのにね、わたしは名無しの赤ちゃんを「あずき君」
と呼んでいました。そろそろ命名された頃でしょう。
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by karakaze99 | 2019-01-24 22:15 | 日常 | Comments(6)

青空は誰の上にもひろがって


by ふたば
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